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「…下着の…事です…。」
「したぎ?」
そうなのだ。
誰に聞くか迷いに迷って…多分女性経験が一番多いんじゃなかろうかという勘から、土方さんを選ばせてもらった。
しかも近藤さんて人の次に偉い役職みたいだし、情けないけど無一文のあたしはおねだりをするしかない…だからこそお金の融通が利きそうな人がいい。
「下着っていうのは…あのですね、胸はサラシとかだと思うんですけど、下の方は…何を履くんですか?」
恥ずさMAXだけど、これも違う意味で死活問題なんだから仕方ないでしょ。
下着無しで生きて行くなんて考えられないし、もし褌をつけろなんて言われたら、自分でおパンを何としてでも作成してやるつもりだった。
出会ったばかりの美男子に下着の相談をするとか、余程の理由があったとしても、痴女かただの好きモノ扱いかも知れない。
だって相談された土方さんも頬が赤くなってるし、目を見開いて返事に困ってるもん。
「突然言われても困りますよね…ごめんなさい。」
眉を下げて小さくなっていると、
「ゴホン!あーその、なんだな…」
咳ばらいを一つしてから、やっと口が動き出した。
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