君の面影

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そんな姿が無理してた雅と重なって、何だか妙に切なくなった。 「あ、でもそうなってたら試衛館の皆と会えてないのかぁー。アレはアレで面白い人達だしな~ちょっと捨て難いかも。」 試衛館。 平助が運命的な出会いを果たした場所だ。 もし本当に母親が二人を別ける事なく、こっちの世界へ連れて来ていたら… 後の世に伝わる新選組の助勤一人は、違う奴の名前になっていたかも知れないって事になる。 「お前…どっちなんだよ。」 やっと絞り出た声は少し…掠れてしまった。 こんな状態でも前向きな平助は凄い奴だと思う。 平助の言うように、雅の傍に居てくれていたなら… 俺達は雅を護る、最強無敵の友人になれたのかも知れない。 「…飯食って帰るか。」 「えー、チンてするヤツ買って行こうよ。」 腹の虫が鳴り、昼飯を食い損ねた事に気付く。 骨折したのは左腕だが自炊をするにも何かしら不便で、ずっとインスタントかコンビニ弁当生活をしていた。 たまには外食…まぁファーストフードだが1番楽な手抜きをしてえのに、俺んち来てから平助は文明の利器に夢中で…ほとほと困ったもんだ。 「…またかよ。」 、
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