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「副将……?」
「ああ。どうも呈州関係の人間は一ヶ所に集めておこうという話になったらしくてな」
そのほうが信頼関係も早く築けるだろうということだろうか。
「とにかく、よろしく頼む」
「わかった。期待させてもらうぞ」
二人で握手を交わした。
「そういえば、呈州軍の人間達はどうなっている?」
龍角が紀流に疑問を投げかけた。
「ほぼすべての人間が貫州軍に帰順した。最近になって、出陣のために我々も参陣するようにと呼びかけられたのだ」
「昌京(しょうけい)殿はどうなったんだ?」今度は超水が訊いた。
昌京。昌彩の父親だ。彼はいまだ、牢獄の中にいる。
「まもなく解放されるはずだ。昌京様は呈州からの兵糧輸送を任されることになったそうだ」
「そうか」
超水は安堵した。これでもう昌彩の憂い顔を見なくて済む。
「ともあれ、明日の出陣からどのくらいで汕州を解放できるか、だな」
紀流の言葉に、超水と龍角も頷いた。
誰もが、来るべき戦いのため、自分を高めている。
慶は倒せる。
超水の胸には確信が満ちていた。
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