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「イタタタ……」
「Oh~、尻餅突いちゃったデス……」
「あっ。えっと、ごめんなさい。前見てなくて……大丈夫ですか?」
僕は引っ繰り返った時に打ったお尻を擦りながら立ち上がり、同じくぶつかって尻餅を突いた相手に手を差し伸べた
「ノープロブレ~ム……ミーも慌てていたから、お互い様デース。貴方こそ大丈夫デスカ?」
相手は痛みでしかめっ面と笑みを混ぜた様な表情を浮かべ、僕の手を取った
相手は男子の平均より低い身長の僕より小柄で、金髪で水色の透き通った双眸、顔付きはアメリカ人風で、蒼い協会のシスターが着ている修道服みたいな格好をしている女の子だ
珍しい格好だなぁ~……それにこの子、話し方が英語混じりだったし、見た目的に外国人かクォーターかな?
「うん。僕も大丈夫だよ
じゃあ、僕学校行かないといけないから……じゃっ」
僕はシスターっぽい女の子に手を振ると、再び通学路を進む
「……あっ!ちょっと待つデースッ!」
でも、さっきの女の子に呼び止められた
「えっ?何?」
「そのブレザーの校章、もしかして日之國ハイスクールの校章デスカ?」
「えっ?うん、そうだけど?」
「イエースッ!良かったデース。実はミー、その日之國ハイスクールに行きたいんデスが、ちょっと道に迷ってしまったのデース
だから、ミーと一緒に行ってくれませんカ?」
どうやらこのシスターさんは僕と同じ高校生で、道に迷ってしまったらしい
「うん!そういう事なら良いよ?一緒に行こう!」
「サンキューデース!あっ、一緒に行くんデスから、自己紹介しないとデスネ!
ミーは大友。大友・マリア・凛デース!リンって呼んでくだサーイ!
ナイストゥーミートゥユー!」
「僕は立花、立花勇って言うんだ。よろしくねリンちゃん」
「ワーォッ!リンちゃんだなんて、ちょっと嬉しいデース!」
「アハハ、そう?じゃあ行こう!」
「ハーイ!」
僕はリンちゃんと一緒に、高校へ向かって歩きだす
いきなり幸先良いなぁ~、まさかこんな可愛い女の子と知り合いになるなんて……これから楽しくなりそうだなぁ~
「そう言えばユウ、ユーは何年生デスカ?ミーは今年から入学する一年生なんデスが」
「えっ?僕もだよ!僕も一年生」
「ワーォッ!これはスゴい奇遇デース!もしかしたらクラスも同じだったりして!」
「うん!だと良いね!」
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