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ゆうとside
僕の存在価値。生きている意味。毎日虐められて、身体も心も傷ついて。僕を慰めてくれる人なんて、誰もいなかった。
学校にいるときは、この図書室だけが僕が安心できるたった一つの場所だった。
授業開始のチャイムが鳴り響く。そんなこと、どうでもいい。ズラッと並べられた本棚を背もたれにして身体を預けた僕。
顔を隠すために、毎日制服の中に着ているパーカーのフードを深く被り目を瞑れば、いつの間にか眠っていた。
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