イチ

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「ん…」 ふわり。重い瞼を開けると誰かの膝の上に乗って包まれていた。でも、腕の中...そんな感覚じゃない。 綿あめとか雲みたいな、ふわふわしたものに包まれている様だった。 「おはよ、ゆうとくん」 僕の頭の上から、少しだけ幼い声が聞こえた。 声のした方に自然と顔が向いていた。俺を抱き抱えていたのは真っ黒な髪で、可愛らしいくてだけどどこかかっこよくて。〝完璧″そのものだった。 「初めまして、今日から君の専属天使になりました。ゆうりです」
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