出発の朝と温泉と

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桔梗「ところで聖、聖はこれじゃなくて良かったのか?」 お品書きに書かれた1つを指差しながら、俺はそれを聖に見せて見た 聖奈「え?これってなによ?」 そう言いながらお品書きを見る聖 そしてそこに書かれているのは… 聖奈「THE☆SPLASH☆MAGNUM?これはまたすごいネーミングね~ これはどんな料理なのか期待できるわ~ じゃない!!明らかにおかしいでしょ!?他のはちゃんとした名前なのに、なんでこれだけ英語なの!?」 俺も流石に、この名前で何が出てくるかは予想できない …というより、これで何が出てくるかわかる人はある意味すごい 篝「ところでさ、ここの温泉ってどんな効能なの?」 慧「簡単に説明するなら美人の湯 来客もほとんどが女性で、まさに篝や私達のための温泉」 …多分だけど、その『達』の中には俺が入っていない気がする 篝「何故そこに俺を入れた?」 慧「女顔」 篝「ぐふっ!?」 どうやら一言で決着がついたようだ 篝本人も、どうやら自分が女顔なのを気にしているようだ 篝が撃沈してから5分ほどして、料理が俺達の元に運ばれてきた 従業員「お待たせいたしました こちらが『焼き鮭定食』になります」 慧が静かに手を挙げ、従業員も慧の前に商品を置いた 美味しそうにこんがり焼き上がった鮭が、食欲をそそるなぁ 従業員「こちらが『焼肉定食』になります 桔梗「あ、それ俺です」 次は俺の注文した定食が来た 慧の鮭も美味そうだが、この焼き上がった牛、豚、鶏の肉も美味そうだ 従業員「では次の商品をお持ちしますので、少々お待ち下さい」 俺と慧の料理を出して、従業員はまた去って行った 焼き鮭も焼肉も美味そうだし、これなら残りの2つも期待できそうだな
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