出発の朝と温泉と

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若干凹んだ俺を聖がフォローしてくれたが、それを見ながら篝がニヤニヤしていた その後俺達は、近くにあった休憩所を集合場所にする事にした それから俺達は別れて脱衣所に入り、俺と篝は室内浴場にいた 桔梗「あ~…気持ちいいな」 篝「そうだな~」 この『神楽』には室内浴場と露天風呂の2種類があった 髪と身体を洗い終わった俺達は先に室内温泉を堪能して、その後に露天風呂に向かうことにした 篝「そう言やさ~」 桔梗「ん~?」 何か思いだしたのか、篝が突然声をかけてきた 篝「お前ってさ~…琴瀬のこと、どう思ってんだ?」 桔梗「…突然何を言い出すんだ? そうだなぁ…言うなら、仲のいい女友達かな?」 突然のことで返答に困ったが、それが俺の素直な気持ちだ それ以上でもそれ以下でもない…大切な存在だな 篝「あ~、お前には心に決めた人がいるもんな」 桔梗「…誰の事だ~?俺には心当たりがないな~」 篝「え~?だって、実家のお前の部屋に写真あったじゃん いつだっけ?小5か6位の時の写真で、女の子とツーショットのがあったろ?」 …確かに篝の言うとおり、実家にある俺の部屋には1つだけ写真立てがある その写真立てにある写真のことを言ってるんだろう 桔梗「…アレを見たのか」 多分、高校生の頃に見たんだろう 高校生の頃はよく遊んでたし、俺や穴見、篝の家でも遊んだからな 篝「聞きたかったんだけどさ~…なんであの写真立ては倒してあったんだ? もしかして…告ってフラれたとか?」 桔梗「普通は、倒れてる写真立ては見ないのが礼儀じゃないのか? そして言わせてもらうけど、アイツはただ遠くに引っ越しただけだ」 そう、彼女はただ遠くへいっただけ もうアレからそろそろ8年経つけど、俺は変わる事ができたのかな…
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