出発の朝と温泉と

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それから約30分、俺達は露天風呂を堪能した 俺達以外の客もチラホラと入って来たため、そろそろ出ることにした 桔梗「さて、これからどうしようか」 着替えを終えた俺達は、最初に合流する予定だった休憩所に集まっていた 俺はアイスミルクティー、篝はコーラ、聖はコーヒー牛乳、慧は牛乳を飲んでいる 篝「他の温泉に行くか?」 聖奈「さっき他のお客に聞いたけど、他も客でいっぱいらしいわよ?」 それが本当なら、多分だけど風呂には入れてもゆっくり出来ないだろうな 篝「それならもう戻った方がいいんじゃね? 無理に行っても、混んでたらゆっくり出来ないだろ?」 桔梗「とりあえず、ここと『神綺』の間にあった所を見て決めよう それでも人が多ければ、そのまま旅館に戻ればいいんだし」 ここに来る道中にも、何ヶ所か旅館があったはずだ 時間はまだあるんだし、帰りに寄って聞いてみればいいだろう 聖奈「その方がいいでしょうね じゃ、これ飲んだら行きましょう」 そう言いながら聖は、自分の飲み物が入ったコップを手に取る だが俺と慧、聖の目線は、自分のコップではなく篝の方に向いていた 篝「ん?どないした?」 桔梗「いや…お前が一番時間がかかるだろ?」 篝は俺達3人と違って、コップではなくペットボトルだからだ しかもどこで見つけてきたのか、2L入りのデカいボトル… 慧「篝はいつもコーラばかり 部屋の冷蔵庫にも、いつも1.5Lが必ず2本はある」 確かに篝は、常にコーラのペットボトルを持ってる気がする 学園でもそうだけど、プライベートでも基本的に500mlのペットボトルのコーラを持ってるし 桔梗「…ちなみに、それ何本目? もちろん今日1日で」 篝「3本目?」 あ~…予想より多かったな つまりもう6Lは飲んでるんだなコイツ
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