出発の朝と温泉と

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それから俺達は、急いで食堂に向かうことにした 多分篝と慧もすでに食堂にいるだろうし、篝はともかく慧は待たせたくない 女将「お待ち致しておりました それではお席の方へご案内致します」 食堂に着いた俺達は、女将さんの案内で席に向かった …あれ?2人の姿が見当たらない 桔梗「すみません…連れの2人は?」 女将「まだ来られていませんが…お連れいたしましょうか?」 桔梗「あぁいえ、多分もうすぐ来ると思うので大丈夫です」 …とてもそうとは思えないけど、建前上一応断っておく 女将「そうですか?それではお食事の方をお持ちいたしますね」 そう言って女将さんは厨房の方に向かって行った 桔梗「…という訳で、俺は2人を呼んでくる どうせ篝は寝てて、慧は読書中だろうけど」 聖奈「あ、私も行くわ」 桔梗「いや、聖は残って料理の配膳を受けててくれ 誰もいないままだと、それはさすがに失礼だろ?」 聖奈「そうね…じゃあ梗に任せるわ」 そう言うと聖は1人席に座った 壁際の4人席だったから、聖は入り口側の奥の席に座っている 桔梗「それじゃ行ってくるけど、いい子にしてるんだぞ?」 聖奈「は~い♪って、私は子供か!!」 桔梗「知らない人にお菓子貰っても、着いて行っちゃダメだぞ~?」 聖奈「は~い♪ってだから!!私は子供じゃない!!」 桔梗「知らない大人に大金を渡されても、着いて行っちゃダメだぞ~?」 聖奈「急に生々しくなった!?」 聖のツッコミが返って来た所で、そろそろ2人を呼びに行きますか
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