出発の朝と温泉と

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聖を置いて、俺はすぐさま2人の部屋に向かって行った まぁ2人の部屋って言っても、俺達の部屋の向かいだからそこまで苦ではないけど 桔梗「お~い2人共~?もう飯の時間だぞ~?」 木製のドアをノックしながら、俺は中にいるであろう2人に向けて叫ぶ すると中から、ゴスッと何かが落ちたような音が聞こえてきた …何があったのか気にはなるけど、万が一のこともあるから入ったりはしない 慧「…おまたせ」 俺が中の状況を心配していると、ドアが開いて慧が出てきた その後ろには、何故か頭を押さえた篝が立っていた 桔梗「…なにがあった?」 篝「わからん…」 多分慧が篝を起こすのに、頭上から何かを落としたんだろう そんな2人を連れて、俺は再び食堂に向かうことにした 桔梗「2人はなにしてたんだ? 夕食は18:00からだって聞いてただろ?」 篝はともかく慧が遅れるのは珍しい 篝を起こすのに時間がかかったとは考えにくいし、やはり読書だろうか? 篝「俺は読書」 慧「…寝てた」 あ~…逆だったんですか 桔梗「お前らって、行動パターンが同じなのか? ただ普段の立場が逆になっただけじゃないか」 いつもなら篝が寝てて、慧が読書をしてるのに… なんで予想した時だけ逆なんだよ 篝「いや…時間になって、慧を起こそうとしたってとこまでは覚えてるんだよ ただ…それからお前が来るまでの記憶がないんだ やたらと頭が痛いし…」 多分、慧が篝に何かしたんだろうな それが原因で、篝の記憶の一部が消えてるんだろう 慧「…篝の自業自得」 一体篝は慧に何をしたのか気になるな… でも俺の記憶まで消されちゃたまらないから、気にしない事にしよう
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