出発の朝と温泉と

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食堂に着いて聖が待つ席に向かうと、携帯を弄っていた聖が出迎えてくれた 聖奈「あっ、やっと来たわね 2人共、随分遅かったじゃない」 俺達が来たのを確認すると、聖は携帯を上着のポケットにしまった 桔梗「ごめんごめん、聖が寝てるんじゃないかって思ってさ ゆっくり寝かせてあげようと思って、ゆっくり来たんだ」 聖奈「そうだったの?じゃあしょうがないわね と言うとでも思った!?橘内じゃないんだから、ここで寝る訳ないでしょ!!」 桔梗「残念だが聖よ…いくら篝でもここでは寝ないぞ」 聖奈「え…そうなの?」 桔梗「まず誰かが連行しないと来ないからな もしくは寝たままここにきて、食事中に目が覚める」 高校の時に修学旅行にあった事だが、篝は朝食の間頭が寝たまま食事を摂っていた 朝の6:30起床で朝御飯を食べることになってたんだが、部屋から食堂までは俺が引き摺って行ったものだ 聖奈「…それって今ここで寝るよりも性質が悪いんじゃない? そもそも食事中に目が覚めるって、ちゃんとご飯食べてたの?」 桔梗「うん、普通に飯食ってたぞ? ただ突然ビクッてなって、状況の把握が出来てないってだけだ」 聖奈「…それって、夢遊病なんじゃないの?」 桔梗「俺も激しくそう思う」 夢遊病+睡眠学習というコンボは、いい物なのかどうなのか…篝を見てるとわからなくなる 桔梗「まぁそれより、早速飯を食おうぜ」 聖の隣に腰かけながら言うと、慧と篝も俺達の向かいに腰かけた テーブルの上には、蓋をしたままの小さな鍋やお吸い物、新鮮そうな刺身などが並べられていた 真ん中には御櫃が置かれており、好きな量ついで問題なさそうだ 桔梗「それじゃ…いただきます」 聖奈・篝・慧「「「いただきます」」」 俺の音頭を合図に、3人とも手を合わせて食べ始めた 料理はどれも美味しくて、食べ終わるのにそう時間はかからなかった
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