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聖奈「でも…それだと橘内には隠し事をしてないって事?
橘内って、見た目は隠し事なさそうだけど…」
めんどくさがり屋だし、『秘密にするのがめんどくせぇ』とか言ってそう
慧「篝は他人の秘密に興味がない
それにあぁ見えて、篝も穂坂とは一線引いた付き合い方をしている」
聖奈「…それもそうね
あぁ見えて、ちゃんと人のことを考えてるみたいだし」
見た目では判断できなかったけど、橘内は料理研究部のムードメーカーと言って過言ではない
空気は読めるし、自己中みたいな事を言う事もあるけどちゃんと周りを見れてるし
慧「篝は意外と真面目なキャラ」
聖奈「確かにそうかもね
橘内に聞いてもらえば…って思ったけど、橘内だと返って不審に思われるだろうし」
慧「意外と私達にも自然に教えてくれそう」
大体そう言う人に『なんで言わなかったの?』って聞くと『聞かれなかったから』って言うわよね…
特に梗なんて、まさしくそう言って来そうな気がするし
慧「聖奈、露天風呂行く?」
聖奈「ん…そうね、行きましょ」
そう言って私達は、誰もいなくなった露天風呂に向かうことにした
ちゃんと確認した結果、ここは混浴じゃ無かったことに安心できた
それから15分程、私達は露天風呂を堪能した
梗の話は止めて、最近の服やアクセサリー、本や雑貨などの話をしていた
度々『こんな服は梗に合いそう』とか『篝ならこんな服(女物)が似合う』などと言い合っていた
なんだか1ヵ所おかしい気がするけど…気のせいかしら?
聖奈「じゃ、そろそろ上がりましょうか」
慧「長湯は身体によくない」
そう言い合って私達は風呂を出ることにした
私達が脱衣所に入ると、丁度他の宿泊客が脱衣所に入ってきた
いいタイミングで出てこれたわね
慧「『神綺』と言い、ここの食堂と言い…人ごみを上手く避けてる」
人混みが嫌いな慧としては嬉しいみたいね
梗の計画だと、今回みたいな旅行での混雑を極力避けられるから嬉しい
服を着た私達は、寄り道をする事無く自分達の部屋に戻る事にした
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