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「ごめんな。何でもないよ。ただちょっと明日からが不安だっただけだから…」
「そうか……なら別にいいんだが…。」
未連祈はそう言って頭をポンポンしてきた。なんか…照れる。
「姫には俺たちがいる。何も心配はいらないからな。」
「…うん。ありがと」
「そうだぜ。俺達が姫を絶対守ってやる。」
「ああ。頼むぜ。」
「任せとけ」
ニッと笑う鬼童丸。それを見て俺は何だか安心した。
そして、三人で手を繋いで、笑いながら屋敷に戻った。
これからどんな過酷な運命が待っていようとも知らずに_______。
ー翌日ー
「姫。準備は出来たか?」
「ああ。今行く」
屋敷の外には、所謂ベンツというのが待っていた。それに荷物を乗せ中に入る。
すると、母様と婆婆様が車に近寄ってきて窓をコンコンと叩く。
「どうしました?母様…」
「くれぐれも気を付けて…。はっきり言うと、今回のこな依頼。貴方が今まで請け負ってきた物とは比べ物にならないくらい強力な妖かもしれません。
梦月櫻と鬼、妖狐、天狗が、いますが…」
「大丈夫です。母様。俺だってまだ姫宮ですが、何れ母様の巫女の役目を継ぐんです。これくらいの依頼こなせないと…巫女になんて到底なれない」
「………ご武運を。母はいつも貴方を想っております…」
「…はい。行ってきます」
母様のその言葉を最後に、車は発車した。最後まで婆婆様はしかめっ面だったけど。
はー…。でも母様があれ程いうんだから、本当に今までとは違う妖なのか…?
取り敢えずは、その学園に行かなきゃ分からないよな。
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