狐坐(こう)

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「えー入学おめでとう。」 今日は高校の入学式。 僕はつまらない校長の話をあくびをしながら聞いていた。 「ふぁ~眠い。  早く終わらないかな」と次の瞬間 「ドーーン」と、とてつもない音がした。 目を開けてみると、体育館の一部に大きな穴が開いている。 外からは、男子の声がしている。 いそいで外に出てみると、 「てめぇのせいだろーが」 「はぁ↑ 何にいってくれてんだ。」 などの声が聞こえる。 かけつけてきた先生たちが「おい君たちやめたまえ。」と止めにかかった。 すると、邪魔されたのが気にくわなかったのか男子二人が「お前は黙ってろ!」と二人で先生を殴る。 これには、他の先生たちもポカーンと口を開けて黙ってしまった。 「凛(りん)凛、」 振り向くと、友達の瑳五(さい)が「ねぇねぇ止めなくていいのさな~?」とおろおろした様子。 「えっーでもめんどうだし」 「でもぉ~  止めてってお願いだから。」 「瑳五にそう言われると止めるしかなくなる。」 瑳五には返しきれないかりがあるから。
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