第二章 いちもつぽろぽろ

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「グラミー賞はオレンジレンジ!」 裏声でそう叫んできたのは王さんであった。 玄関からけたたましい王さんのオレンジレンジのロコローション。 ぼくは耳を塞いだ。 でもぼくは知っていた。 ぼくには耳がないことを。
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