第一章 出会いと出会いと歩合制

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わんぱく公園に着くと、そこには平均年齢4歳の子供がわんさか存在していた。ぼくはとても悩んだ。 相手はガキ中のガキだ。ぼくにはプライドがあるし、意地もある。しかし、それらはまやかしにしかすぎず、ぼくは本当は 寂しいのだ。だからたとえ4歳のアホンダラだろうが、おかまいなしに仲間になりたい。そう思っていた。 「うぇーいい。ぼくよ、どうだい、この社会は、とても単純そうに見えるだろう。しかしな、よく見てるがいい。あの砂場で遊んでいる2人の女の子。顔が引きつっているなぁ・・・何を意味するかわかるかい、ぼく。」 ぼくはその2人の女の子をまじまじとみた。うん、確かに顔が引きつっている。それがどうかしたのだろうか。 「全然わからないよ。あの子達はブスだからあんな顔なんだよ。」 すると王さんは呆れたような表情を醸し出してぼくに言った。 「いやぁぁぁぁぁぜぇぇぇんじぇんわかってないのねぇぇうぇい!あの子達の上に存在する悪が怖いんだよぉ!あの子達は共同作業である城を建設しているんだよい!すごく事務的な作業になっているのがぼくにはわからないのかぁぁぁい?」 ものすごくうざったい言い方をしてきた。ぼくはカチンときた。 「そんなでまかせ言って!ぼくを混乱させたいのかい?いい加減にしろよ。ウンコもれそうになるくらいうざいよ王さん。」 そう言ってぼくは、2人の女の子のところへいき、声をかけた。 「ねぇねぇきみたち。君たちのバックには恐ろしい悪がいるのかい?」 2人の女の子はお互いの顔を見合わせながらこくりとうなづいた。 「そうなんだ。その悪はこの公園にいるのかい?」 2人は後ろを振り向き、指を指して言った。 「あれが悪だよ。」 その指の先には駅前の路上で街頭演説をする国会議員の姿があった。
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