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「ええええ、国会議員の人が悪なの??それってあの人がお城を作れって命令したの?」
ぼくはおろおろろろしてその女の子に訪ねた。
女の子たちは「あの人はね・・・さっきこの砂場でうんちしてたんだよ。トイレがなかったからね。我慢できなかったんだって。」と顔を相変わらずこわばらせて言った。
「だからそのうんこの上に城を作っているのかい??汚くねー?てかきみたち馬鹿でしょ。いっぺん天国に行ったほうがいいよ。空海さんに真言宗の教えといてもらいなよ!!」とぼくはちょっと不思議な顔をして叫んだ。
「空海さんってどんなひと?イケメン?イケメン?ツケメン?」女の子が目を輝かせて言った。
「ツケメンは好きだと思うよ!!ってそんなことは言いから、早く地獄へ落ちろ!!少女たちよ!!」
そしてその女の子たちは黙って砂場から姿を消した。
「おおおおおおーい!友達にならなかったんかいなーーーー。君をここに呼んだ意味!!」
王さんが裏声で叫び始めた。
「あの子達は馬鹿だからいったん地獄へ行ってもらうことにしたんだ!戻ってきたらうちにでも招待することにするよ!」
ぼくは未成年がお酒を飲んで、ちょっと大人への階段を上っちゃってますみたいな感じをしている老夫婦のように言った。
「知らないイーん!!もし戻ってこなかったら今日この公園に来たのは意味がないことになるんぴーん。そしたらまぁ次の作戦に出るとする」
ぼくは早くおうちに帰りたかった。「王さん、ぼくはもううちに帰るよ。ちょっと疲れたよ。」
王さんはぼくをちらりと見ると、「そうなんだね・・・わかったよ。今日はもう帰宅選択ぼく洗濯機だね!!」
「ぼくは洗濯機じゃなけど、帰宅を選択するよ。じゃぁバイバイ」
そうして王さんと出会って、ここで初めて別れた。王さんが帰り際にぼくにつぶやいた。
「ぼくーーーー!ビジネスの話をして申し訳ないんだが、今回のコンサルティング料は歩合制として、二人の女の子と関係をもてたという観点から、一人頭50万円にで手を打ってくれないか?」
「嫌だよ。だって王さん公園に連れてきてくれただけじゃない。だから途中にある自動販売機でカルピスおごるよ。」
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