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「…!行かなきゃ…」
翡翠は唐突に走り出す。
「…え、あ…君!?」
呼び止めようとするも彼女は必死に走り出す。
「…何だったんだ?今の…」
一色翡翠。
黒髪の美しい少女。
「…行くって、何処に行くんだよ。」
まあ、自分には関係がない。
そう割り切る事にした。
陽は陰り出している。
そろそろ帰らなければ…悪鬼羅刹が現れてしまう。
牛車を待たせている場所まで行き、彼は家路を急いだ。
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