記念日

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鍋も食べ頃になり、りこと優はいろんな話をしながら、鍋を食べた。 『ん~どれも、おいしかったぁ!こんな久しぶりにいっぱい食べてしまったよ~』 『うまかったなぁ。りこに、ここまで喜んでくれてよかったよ』 『優、ありがとう』 『そんな記念日だし、今回はね』 失礼しますと言って、女将さんがドアを開けた。 『どう?りこちゃん、お口に合ったかしら?』 『はい!どれもこれもおいしかったです』 『本当に?それならよかったわぁ!私も、嬉しいわぁ』 『また、ゆっくり来ます』 『あら?りこちゃん、そんなに気に入ってくれたの?ええ、いつでも来てちょうだい、楽しみにしてるわぁ、さっ、あがりよ。ゆっくりしていってね。優ちゃん、ちゃんと帰り家まで送ってあげるのよ?』 『わかってるよ。飲んでないから、送って帰るって』 『はいはい、じゃあ、邪魔しちゃ悪いから、また帰る時、声かけてね?』 と、言って立ち上がり、部屋を出て行った。 女将さんから、頂いたあがりを、飲んでゆっくりしていた。 『りこ?明日って、昼前バイトだったっけ?』 『明日は、休みだよ。夕方に塾の方があるけど、何で?』 『俺、明日は昼からしか授業ないんだ。だから、ここ出たら、ホテルに泊まっていかないか?』 『うん。そうする』 『じゃあ、そうしよ』 優は、りこに微笑んで、あがりを飲んで立ち上がった。
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