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カーテンから差し込んでくる日光を忌々しく思いながら、ジーザ・ルーカスは起きた。
「あぁ…もう朝か。」
呟き、ジーザはまずすぐに顔を洗い、朝食の準備にかかった。
しばらくして、ドアが開く音が聞こえた。
いきなりノックもせずに家に入ってきた、艶のある黒髪ポニーテールにメガネをかけてる、いかにも知的にみえる見た目20代後半の女性は朝にしては高めのテンションで語りかけてきた。
「やぁ、ルーカス君今日も明日も元気かい?まぁ、私的には今日も明日も元気でいてもらわないと困るんだがね」
この女性が来ることをあらかじめ知っていたジーザは作った朝食を食べ終えいつも通り答える。
「あぁ、ケインズさん、いつも通り大丈夫だよ。体も『こっち』もね」
意味深な言葉も理解できているこの女性は意味ありげに微笑んだ。
思い出したようにケインズ・コークスは聞いた。
「そういえば、今日からルーカス君は学院の二年生になったんじゃなかったかな?」
「はい。今日からルージア国立聖科第一学院の二年生になりました」
それを聞いたケインズは嬉しそうに言った。
「そう、それはよかった!君が進級したということはルーカス君は今年17才になるわけだ。まぁ今年も一つ頑張りたまえ少年!」
そう言って出て行ったケインズを見送ったジーザは入学式のための用意をして家を後にした。
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