~プロローグ~「私の隣人」

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今にも寝てしまいそうなポケ~としている目に、お人形みたいに長いまつ毛。 サラサラしている茶髪のセミロング。 そう、この子が私の無愛想な隣人。 彼女の名前は「相田流音」(あいだるね)。 中学三年生で、身長は中三にしては小柄の…150㎝くらいかな? 私の妹みたいな存在。 「流音ちゃんいたーーーーー!めっちゃ心配したのよぉ!!」 「春ちゃん……朝から元気ね。」 流音がつぶやく。 流音が私のことを「春ちゃん」と呼ぶのには理由がある。 ま、それは色々あってさ。 彼女も中学生にして一人暮らし。小さい頃にお母さんを病気で亡くしてるの。 お父さんは単身赴任でしばらく帰ってこないから、流音はとりあえずこのアパートに住んでいる。 でも彼女のお父さんも結構親バカで、月に一回はここに帰って来てるんだよね。 その時の、いつも無表情の顔から静かに微笑む流音の姿はすごく可愛いの! 私はこの子の見守り役。小さい頃からよく知ってたし。 それより… 「流音、昨日はどうしたの?何にも物音がしなかったけど?」 私の言葉に、流音は驚いた顔でじっと私を見つめた。
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