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だからこそ妖怪であるミヅチに言うのは申し訳ない気持ちがあった
頭の中では妖怪で括ってしまったら僕とミヅチには溝が出来る
そうわかってはいるのにどうしてもその考えが頭の何処かにある
苦なんかではないのだけれど今こうしてミヅチとの団欒すらも頭の何処かはそれを否定する
【考えすぎだ】
コツン
優しい衝撃が頭に送られた
【私が言うのもあれなのだけれども妖怪はお前ら人間と同じく欲がある
じゃが人間と違うのは妖怪は欲を抑える事を知らぬ所じゃ】
私だってそうじゃよ、と最後に投げ捨てるかのように小さな声で呟いた
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