序章 先輩と怪しい紙

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「チアキは今の人生に満足してる?」 いきなり時雨先輩の口から出たとは思えない程重いことを訊かれた 「…満足はしてません」 「やっぱり」 「何故満足してないと思ったんですか」 これは正直一番気になった、俺はいつも自然な行動をとってるつもりだったからだ 「だってチアキいつも暗いじゃん」 少しの間が空いた、見透かされてることに動揺していた 「理由はそれだけですか?」 「うん、でもただただ暗い訳じゃなくて、なんかもっとこう…ベトーっとした感じ」 この人は凄い、心の底から思った、ここまできたら真相を隠す必要は無いし、むしろこの人なら俺の力になってくれるのではないか。
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