非日常への入り口

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どうしようもない人生。 俺の歩んだ過程を、なにか名前をつけて呼ぶのなら、この言葉が一番ぴったり型にはまると思う。 今年21になる俺は、ダラダラと続くこのどうしようもない人生に苛立ちを感じながら生きてきた。 これと言って、世の中に散らばる娯楽に何の関心も抱かないまま、パソコンの前で一日を潰す毎日。 例えば、どっかのアホな国がここにミサイルを撃って、明日自分が死んでしまうことになったとしても、俺は同じように一日を無駄にするだろう。 それぐらい価値のない毎日を送っていた。
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