非日常への入り口

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さすがに…これは… 仕事の内容が教えられないって、一体どんな危ない仕事させる気だよ。 給料も濁してある。…こんな怪しい仕事誰がするんだ? それに、口外禁止って… 読み終えた俺に警戒心だけが残った。 無理もない。誰が見ても普通の仕事でないことは明らかだ。 というか…もはや釣りの類だろこれ。 1番下に大きく書かれた『応募する』の文字がやけに不気味に見えてくる。 しばらく画面と睨み合うと、俺はページを閉じ、その場で横になった。 いって…! 背中に硬い違和感。 見てみれば、散々見つからなかったライターがそこに。 呆れた息を漏らすと、俺はタバコに火をつけた。
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