卒業

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ドアが少しだけ開いてる……。 私は彼がここに居るという希望を託して、ゆっくりとドアを開けた。 開けると同時に生暖かい風が吹きつけてくる。 「………!」 教室を見渡すと、三列目の窓際の席に彼の姿が。 そこは……私の席……。 「南さん?」 「はっ、はい!」 突然呼ばれたことに驚き、思わず声が裏返る。 恥ずかしい……。
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