珈琲

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 朝に飲む1杯のコーヒー。  それに勝る幸せを私は知らない。  横1m、縦2mないかくらいの窓から覗く風景。  これが私のお城。  午前5時30分。  熱すぎるコーヒーを啜りながら、私は思う。  これにタバコを2、3本吸えば完全に目が覚める。  自分が猫舌だということも忘れてゴクゴクいこうとすると舌が反論して飲めなくなる。  もう少し冷ましてから。  豆はコロンビアのほうがいいな。  なんて通ぶってみたりして。  それでも熱いコーヒーをゴクゴクいこうとする私。  テーブルに備え付けてある椅子を引っ張り出してきて、私の定位置にする。  最近は弟というお邪魔虫がいてできなかった私の至福。  久しぶりにするとやっぱり幸せ。 「眠い」
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