四枚目 もう一度あなたに会えるなら

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    二 「由樹ちゃん、この手紙を、ここに書かれている場所まで、届けに行ってくれるかしら」  私が頼むと、由樹はハイと手を出しました。お金を要求してる、直感でそう思いました。  娘の里沙に似て、そういうところだけはチャッカリしています。血は争えないと、私は思いました。  だから私、切手代と交通費だけを由樹に持たせたのです。切手代は高いので、無駄なモノを買うと、すぐなくなる事もちゃんと伝えておきました。 「本当は、里沙について行ってもらいたいんだけど、あの子、今、忙しいから、由樹ちゃんに頼んだのです。お願いできますか?」
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