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由樹は少し考えていましたけど、私のたっての事もあって、引き受けてくれる事を約束したのです。それを訊いて私は、たいそう喜びました。由樹にそこまで慕われるなんて、私は幸せ者だなって思ったんです。
由樹にその事を伝えると、照れくさそうに笑ってました。
「そんなつもりはないんだけどな」
それだけで充分です。由樹が笑ってくれるだけで、それだけで私は、幸福な気持ちになれるんですよ。だから、こうして毎日来てくれる由樹に、手紙を届けてくれる役目を託したんです。あなたは、優しい子だから、こういうのは、絶対、手伝ってくれるって信じていましたよ。
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