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頭を下げてお礼を言いますと、里沙は、由樹と同じように、手を出してきた。
「タダでっていう訳じゃないから」
私は悔しくてたまりません。何故かというと、洗濯代も払わなければならないからです。でも、払わなければ、今後一切、私の所へは来てくれないと思い、少しばかり渡しました。里沙はそのお金を、財布の中に入れると、
「じゃ、また来るから」
といって、病室を出て行きました。里沙がいなくなったことで、少し気持ちがほぐれたみたいです。後は由樹が、戻ってきてくれれば、それだけで少し、楽になりそうです。
「ばあちゃん」
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