一日目『捨てる神あれば拾う神あり』

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オーマイガーァァァ……。 世界を作り人間をも作った神様は、我が子のような人間を強く鍛える為に試練を与えるとか与えないとか。 真意は何にしろ、神様は時にその人に試練を与えるのだろうとして、その試練が見事私に突然降りかかってきたのですよ。 強くなる為、そして自分の為に、降りかかってきた試練を乗り越えてやる!! と、轟々と燃えんばかりのやる気を出し燃やして、人は立ち向かわないといけない。 ……いけない、のだけど。 「この試練はないわー……」 神様って実は好き嫌いがあって、好きな人には優しい試練を与え、嫌いな人には……おいおい待ってくれよ!! こんなの無理に決まってんじゃないか!? という感じの試練を与えるのじゃないかと、心の底から疑いたくてしょうがない。 只今絶賛神様に疑心の気持ちで一杯の私の手に力なく握られているのは……求人雑誌。 それを適当に開いているはいいけれど、目を通す気が起きなくて、冷たい風にぱらぱらと遊ばれ捲られている。 求人雑誌なんて、本来の私……というより、数日までの私には、不要の長物……だっけ? まぁそんな感じの物だというのに。 何故それを持っているかというと、それはかれこれ本日のお昼時まで遡るとそこにその理由が発生している。 本日のお昼時……。
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