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文深が躊躇いながらもその手を取ると、その人は文深を引っ張り上げてくれる。 瞳を…、逸らす事が出来…ない…。 お礼を言わずに、文深がその人の手を取ったまま、立ち尽くしていると、クスッ…と笑われた。 「俺の顔…、何ンかついてる?」 そう言われて、文深の顔がカッ…と熱くなる。 「ごめんなさいっ!」 謝って、手を引こうとすると、その手がギュッ…と強く握られた。 「あの…?」 「いきなりなんだけど、お茶でも、しない?」
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