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森に入ってしぼらくすると辺りが暗くなってきた事に気づき警戒を強める
「春蘭様‥ホントに大丈夫なんですか?」
「まったく流流は臆病だな。僕なんか全然へっちゃらだよ♪」
「はっはっは、季衣は頼りになるな。よし、更に奥へ行くぞ」
「はい!春蘭様」
「まったく‥‥。ん?」
前を歩く二人をよそに常に辺りを警戒していた流流は近くの茂みが動くのを感じる
「気のせい‥かな?」
しかし人の気配を感じなかったのであまり気にとめなかった
「‥‥‥‥‥」
その時誰かが見ていることを三人はまだ気付いてはいなかった
だいぶ森の奥まで来たところで春蘭が立ち止まる
「ほれみろ、何もいないではないか」
「ほんと、期待して損しちゃった」
「なら早く戻りましょうよ。稟さんもきっと心配していますよ」
「よし!戻るか。季衣、戻るぞ」
「はい!春蘭様」
「‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥」
やっと戻るのかと安心した流流であったが、二人はいっこうに動こうとしない
「あのぉ‥‥もしかして道がわからないとか‥‥‥?」
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