雫が

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「 甘い。」 サイドテーブルに盛られていた果実の中から、葡萄の粒を1つ口に含んだ彼が眼を細めた。 ほらと言わんばかりに重ねられた唇から甘い果汁が流れ込んでくる。 「 南さんとは終わったんですよね? 」 否定をしないのは肯定の証。 頷く間もなく、彼の指がシャツのボタンを1つずつ外していく。
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