28人が本棚に入れています
本棚に追加
「 …子どもなんて…」
考えた事もない、と、後に続く言葉は、与えられる快感の波に流されてゆく。
でも、囁かれたその言葉は。
溶けかかった意識をかわして、身体の一番奥へとたどり着き、そこにあった本能を、ツキリと、突き刺した。
゙好きになった男の子どもを産みたい"と、いう女の本能を。
そうなってしまえば。
人間としての理性など、ぽろりぽろりと剥がれ落ちて。
眼の前にいる男の細胞を受け入れる事にためらいがなくなり、身体の隅々までもがやわらかく開いていく。
最初のコメントを投稿しよう!