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内田「うぎゃゃーーーーーー!!! は、鼻がぁーー!!」
内田は倒れたまま、両手で鼻を押さえのたうちまわった。
押さえた手の隙間からは大量の血が漏れている。
坂本「ハァハァ……ハァハァ……も、もう立つなよ…お前…」
坂本は息を乱しながら、まだ見えにくい目をうっすらと開きながら言った。
内田「ちくしょう。 殺してやる。 俺はワーカーホーリックスの頭だぞ、ちくしょう。ぐわぁーーー!」
内田は文句と悲鳴を織り混ぜながらひたすら叫び続けた。
だが、遠くの方から聞こえて来るパトカーのサイレンでワーカーホーリックスの他の仲間が内田に駆け寄って行った。
坂本「待て! テメーは逃がさねーぞ! 町田達を誘き寄せる餌にしてやる。」
そう言ったものの、坂本も足取りがおぼつかないでいたために前に進めない。
パトカーのサイレンもだんだん近付いて来る。
内田は、自分の仲間に背負われコンビニ駐車場に停めてあった車で逃走して行った。
「必ず殺しに戻って来るからな!」
と言う捨て台詞を吐きながら…
坂本の元に田中康則が駆け寄り、無理矢理おぶってこの場を離れた。
田中康則は偶然みつけた小さな馬小屋みたいな倉庫へ全員を運んでいたみたいだ。
おかげでパトカーから難を逃れる事ができた。
そして、しばらくの間はこの場に身を隠した。
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