ピエロ

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‐‐坂口昭正‐‐   俺は今までこんな大きな戦争を経験した事がない。   鳩山って言う小さな街の小さなヤンキー集団の幹部をやっていたが、正直喧嘩なんてのは別のグループの奴との口喧嘩や取っ組み合い程度だったよ。   俺達のリーダーだった浜口秀樹が全部1人でかたをつけていたっけな…ま、浜口は俺達を裏切ったけどな。   毎日が同じ1日の繰り返しでよ、朝から晩まで仲間とゲーセンに入り浸り吸ったタバコの分だけ寿命縮めていただけだ。   ピエロが埼玉制圧に乗り出した噂は俺達の街にも届いて来たから知っていたよ、現に浜口の野郎が勧誘されてやがったからな。   こんな小さな街の小さなヤンキーでもよ、意地ってもんがある訳よ!   今からここはピエロの縄張りですなんて言われてハイそーですか?って訳にはいかなくてよ…   ま、浜口への復讐って意味もかねてよ、反ピエロを立ち上げたって訳なんだがね。   徐々にメンバーも増えて来たが、それでもピエロには遠く及ばなかったんだ…   俺達反ピエロの数倍近い数に半端ないメンバー達   正直に勝ち目ゼロだね。   ゲーセンで途方にくれていたよ。   そんな時に現れたんだよ。   救世主って奴はいるもんだなと思っちまったわ。   さらにソイツはあのオーシャンブルーの奴らと兄弟分って言うじゃねーか!   たまげたね。   浜口を倒した時点で一生付いて行こうと誓ったよ。   さらにはこんな大きな会議にまで出さして貰い、まとめ役にまで抜擢して貰ってよ   ありがてー話しだよ。   こんな凄いメンバーの和の中に居るってだけでも嬉しいのによ。   救世主・橋本美徳、いや、ハッシーよ   俺はこの闘いが終わってもお前に一生付いていくぜ!   俺は俺の出来る事をやり橋本一家を守る!   オーシャンブルーの坂本君言うピエロの黒幕って奴も暴いて見せる!   なんとしてもだ。
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