ぷろろーぐ。

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今年も桜が咲いた。 「この木は美恋にしよう!」 君が言ったあの12の春から何度目のこの季節を迎えたのだろう。 「もう枯れてしまう」 そう言われた一本の桜の木は限界を知らず、でもどこか弱々しく支えなければ崩れ落ちてしまいそうで、なのにそんな心配をよそに今日も凛として生きている。 まるで、 あなたのようだ。 _
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