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「ゲロ弱~」
落胆する女子高生の足元に転がるのは、数人の男子高校生。
「……う」「………」
「あんたら、男でしかも女相手に多人数でかかってきといて、このザマ??」
「……く…そ…」「この……アマ…!!」
「はぁ??あんたらが売ったケンカでしょ??」
倒れている男子高校生のほとんどが首、みぞおち、アゴといった急所を的確に打ち込まれていて、一発で意識をとばされている。
「……これでも、ちゃんと手加減したんだけどね……」
「がっっ!!」
意識が残っている男子高校生のみぞおちを強く踏みつけながら言い、最後の2人の意識がなくなったコトを確認し、その場を去る。
(時間のムダだったか……)
一人で考え込みながら自分の家に帰る。
(シャワーでも浴びて寝るか……たいして眠くないけど)
今の時間は…と時計を見ると、夜の11時過ぎだった。
「…ホ~ント、この世にはもっと強いヤツ、いないのかね…」
独り言を呟きながら、自分の部屋へ行く。
すると、壁にかけられた鏡が目に入った。
ケンカの後だってのに、かすり傷どころか、服さえも乱れていない。
そんな自分をみて、苦笑する。
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