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「じゃ決まりだな。いつがいい??」
「う~ん…、じゃ明日は??」
「明日って、今日のこと??」
「え??」
「……時計くらいこまめに見ろし、もう夜中の2時半だぜ??」
「…あ、ホントだ。…大丈夫??」
「なにが??…」
「なにがって、寝てないじゃん??」
「いや、俺も一応妖怪だから」
「自分で一応って言っちゃってるし。」
「いや?ホントに一応だよ」
「…??どゆこと??」
「…俺、半妖だぜ??」
「∑えっ?? まじ??」
「…そ。」
…蓮の雰囲気は、それ以上聞かれたくないようだった。
「ふぅん。まぁいいや。で、今日で大丈夫??」
「…ん?? あぁ、平気だよ。なんなら今からでも…」
「∑ちょっ、ちょちょ!!いいから!夜が明けてからで!!!」
「そう??じゃ何時にする??」
「えっと…じゃあ9時30分!!」
「わかった。」
そう言ってケータイを取り出す。
「∑ちょっえぇっ!?」
スイスイとスマホに指を踊らせていく。
少し待っていると、一分もしないうちにケータイがなる。
「ホラ、みんな起きてる。」
な?? と首を傾げる蓮。
「でも、迷惑じゃ…」
「みんな俺の誘いにノってきたけど??」
「……」
肩から力が抜ける。
良かった…迷惑じゃなかったみたいだ。
「よし、そうと決まったら俺、ちょっと用意してくるわ。待ち合わせ場所は??」
「…あ、じゃあ駅前のファミレスで」
「わかった。じゃまた後でな」
ニカッと笑い、蓮は一度家に帰って行った。
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