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白布へ近づき腰を下ろす。
それと同じに白布はついた手を軸に男に回し蹴りを入れる。男は体制を崩し、その場へ倒れた。
白布はそれに見向きもせずに連絡をしている男の方へと走る。
ハッとした顔で男は白布に慌てて銃を構えたが、白布は男の手前で強く床を蹴り、男の頭上を華麗に舞うと扉へと走り、部屋を出た。
「あっ!!」
だが逃げるには無理があった。
思わず口が開き、足が止まる。なぜなら扉の外には6人の男が立ち塞がっていたからだった。
回りを確認するが逃場はない。窓から飛び降りようにもここは4階に相当する高さがある。
すると後ろから銃声が鳴り響く。白布は左腕を抑え、その場に座り込んだ。
「少人数で来るとでも思ってたか?残念だったな」
髭面の男は手錠を白く細い手首にかけた。その場にいた6人の男達は一安心と言った顔をするが、それもつかの間だった。
下の階から銃声が鳴ったのだ。それは1回のみならず鳴り響き続け、叫び声が次々に上がった。
「警察にバレたか!?」
「そんなはずないだろ!この時間にこんな都心から離れた場所に来るわけがない!!」
男達の顔に焦りが浮かんだ。
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