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なぜこんなことになったんだ
左隣に座る美夕里
だけなら幸せだった
その隣に座る美夕里の職場の先輩(奥 絵理さん)
まぁ、まだこのメンバーなら良いのだが、俺の右隣には女性がいた。
何故か鹿野が…
一通り自己紹介するものの、読めない空気が漂っている。
「本当に今日は遅くなってごめん。この埋め合わせは次するから。」
「いいんです。今日会えたから。」
美夕里は俺の顔を少し見上げ、呟くように答える。
この空気は今朝も感じた淡い空気
期待してしまう
そんな空気を感じないのか読めないのか鹿野が話しだす。
「今日はごめんなさい。約束を台無しにしてしまって。私のせいなんです。急に今日までの仕事を指示されて困ってたところを先輩には手伝って頂いたんです。」
「一言謝りたくて。先輩は悪くないんです。」
珍しく素直な鹿野をみて、いたたまれなくて、「もういいから。約束を守れなかった俺が悪い。」とつい横から話す。
「そうですか。羽坂さんって優しいですよね。」
美夕里が少し俯き加減に話す。
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