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《美夕里サイド》 あの人が読んでいた本が気になって、仕事帰りに本屋に向かう。 あっ、あった。 結構簡単に見つかってよかった 自分が読みそうなタイプの本じゃないけど、面白そう せっかくだし読んでみようとレジに向かう その夜から早速本を読み始めた 本を読んでいると、自然と通勤電車で本を読むあの人が浮かぶ 嬉しくてつい、ふふっと声がこぼれ、顔がほころぶ まるで同じ時間を共有してるよう あの人を見かけるようになってから、イライラすることが減った気がする
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