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時は江戸。
そんな江戸の世。
日の下を二人の侍が歩いている。
男の名は
西田 虎吾郎
背は五尺三寸程にボサボサな黒髪
もう一人。
名は
佐久間 江尾蔵
決して殺すことをしない穏やかな男
背は、四尺九寸程で灰色の長髪。
二人は、この先にある。
大きな村に向かっていた。
その村の名は“天刃村”(アマハ)
天刃村はその昔、才能が才能をよび刀匠の行き着く最後の場所であったことから、
その名が付いたとされている。
二人はある刀匠に会う為に天刃村に向かっていた。
「虎吾郎さ~ん。まだですかねぇ天刃村は…」
「もう少しだから、黙って歩け!」
「でも…村らしき物なんて、これっぽっちも見えないですよ…」
江尾蔵が弱音を吐き
虎吾郎がため息をつく。
「ほら。見えてきたぞ」
そう言った直後に二人の前にボロボロな着物に長脇差を手にしている一人の男が現れた。
「なぁ。そこのお侍さん達。金もってねぇか?」
「金…?」
「そうだよ金!
金を置いていけって、言ってんだよ!殺されてえのか!」
男は、長脇差の鞘をとり、虎吾郎達に刃を突きつけた。
「気の短い奴だな」
虎吾郎は刀の柄に手を置き構えた。
「お前のような輩には払えねぇな」
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