第1章

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事のはじまりは、6歳の時。 私は初めて1人でおつかいに行った。 だけどその時、たまたま迷子になったんだ。 “もう家に帰る事が出来ない。” そう思って泣きじゃくっていた時に、こんな声がかかった。 「お前はだれだ?どうしてここにいる?」 ―――こわかった。 だって、まわりを見渡してみたら、変な顔をした人たちがたくさんいたから。 さらに泣きそうになった時、ふと頭の中で思い出したんだ。 昔、男の人が私に言っていたことを。 “困った時や怖い時はこう唱えなさい。必ず、助けに行きますから。” 「古の姫巫女の名において、我ここに召喚する…。ベルニア!!」
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