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私の言葉を聞くと、ビクッと声をかけてきた人達がふるえあがった。
「お、お前、もしや…!?」
その言葉が言い終わらないうちに、風が吹いた。
少し風が強く、目を開けつづけることができなくなり目をつむる。
しばらくすると風がおさまった。
急いで目を開けてみると、さっきまでいなかったはずの男の人が私の目の前に、私をかばうようにして立っていた。
「風帝 ベルニアによって、お前達は処罰される。自分達がしたこと、わかっているよな?」
男の人が手を怖い人たちの方へと向けると、光る円が怖い人達の足元に広がる。
円の光が怖い人達を包み込む。
その時にでた光がまぶしく、また目をとじる。
次に目を開けた時は怖い人達はだれもいなかった。
男の人は無傷な私を見て安堵の表情を浮かべている。
そして私の目を見てこうつぶやいた。
「怜香様はお母様の血をついでおられるのですね―――――。」
あのころは、よく意味がわからなかった。
その時、いつもは黒色の目が赤色に変わっていたことも――――。
あれから、9年がたって私は15歳になった。
高校1年生の春から物語が動きはじめる――――――。
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