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誰もいない教室に、私はいた。
机に伏せていた顔を上げて、時計を見てみれば、時刻は午後4時で、外からは野球部の賑やかな声が聞こえてくる
その声を聞きながら、急いで教科書やら何やらを鞄の中に詰め込み、帰る支度をする
「5時から見たいアニメがあるのに……間に合うかな」
そう言うと、教室から出た
廊下を走り抜け、階段を一気に飛び降りる
私の名前は一ノ瀬 朔夜ーイチノセ サクヤー頭は悪いものの、運動神経は抜群。
容姿も、自分で言うのもなんだけど、美少年。
フツメンざまぁww
一応性別は女だか、この容姿のため、女達に逆ナンされることが多々あるリア充
非リア充ざまぁww
さて、自己紹介が済んだところで、今やっと学校から出ました
「五分もかかったか……間に合うかな?」
学校から私の家までは歩いて1時間20分もかかる
本当は自転車で通ってもいいのだが、自転車はお値段がお高いので買いませんでした
「てか、何で誰も起こしてくれないのかな」
イジメか?そう思いながら白い肌に汗が伝う、今は恨めしいと思う赤信号で止まっているが、この信号が青になる0.2秒前になったらまた走り出す
その間、私は息を整えて走る準備をしていた
「3、2、1……今d「危ない!」」
走ろうかと思ったが、何者かに背中を押された
私は自然と前のめりになり、コンクリートに頭を強打した
意識を手放す前、私が見たのは、私を押したと思われる少年が子供を突き飛ばし、トラックに跳ねられているところだった
「なん……だと?」
そこで意識はなくなった
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