はい、ずどーん

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††††††††††††††† そして現在に至る どこまでも続く白い空間に、目の前には金髪碧眼のツルペタ美少女 その美少女が突然、自分は神だとか、転生だとか、望みだとか…現れた途端に言い出すから少々混乱中 「…じゃぁ…… 私の望みは、なぜ私はここにいるのか、ここはどこなのか、それらを教えてもらうことです」 多分、死んだからここにいるのだろうけど、あえて知らないふりをする なぜかって? テンプレの香りがぷんぷんするからだぜ! 「ここは生と死の狭間……まあ、簡単に言ってしまえばあなたの精神の中ですね」 「私の精神の中?」 「そうです。今あなたは病院で生死の狭間をさ迷っているのです そして、あなたがさ迷っている最中に私が勝手に、あなたの精神の中に入ったのです」 普通は考えられないが、自称神には説得力があるのか、なぜか信じられる 「なるほど……ということは、ここをさ迷っていればいつかは目が覚める?」 自称神は少し考えるふりをして、喋りだした 「目が覚めることはないでしょうね」 「へ?」 「まぁ、打ち所が悪かったみたいで、生きていても植物状態……といったところでしょうか。 死ぬまで永遠にこの狭間を歩み続けることになりますね」 と、言うことは転生するしかないようだな 「望みはそれだけですか」 そう考えていると、自称神が聞いてきた 他に聞きたいことは… 「あ、それと私が転生する世界について教えてもらえますか」 そうそう、これを一番聞きたかったんだよね 「んー、ざっくり言いますと、科学が発達していない魔法の国ですかね。 あ、あなたには日常で困らない程度に魔力と知識を身につけさせますので、そのてんはご安心下さい」 へー、やっぱりテンプレ通りか 違うところといえば、自称神のせいで私は死んだわけではなく、恐らく主人公であろう少年のせいで私は死んだ。 と、いうところだけか 「そうでした。転生のお話なのですが、貴族の赤ちゃんから始めるのと、そのままの容姿で森から始めるの、どちらがいいですか?」 幸いにも、あなたの身体に傷がついていないのでまた使えますよ。と、聞いてくる自称神 うーん、できれば容姿は変えたくないし 「それなら、この姿のまま森からお願いしてもいいですか?」 でもこれって、転生と呼べるのだろうか?
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