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理奈を仲間に加えた小夜達は、戦車を手にいれるべくショップへと向かった。
このエデンでは戦車は通貨ではなく、チケットで購入する。
チケットのグレートは、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナとあり、ブロンズが最低でプラチナが最高となっている。
主にブロンズとシルバーは戦車のパーツや消耗品を購入するのに使われ、ゴールドとプラチナは戦車本体を購入するのに使われる。
小夜「黒木、これはどうだ?」
小夜は1輌の戦車を見ながら言う。
黒木「4号F型か…悪くはないが、だいぶガタがきている…それにこれを買ってしまうと弾や燃料が買えなくなってしまう」
小夜「そうか…」
黒木の返答に小夜はすぐさま他の戦車を見る。
理奈はチンプンカンプンと言ったところで、ボケーとしながら戦車を見て回っていた。
小夜「やはり最初は38tで中戦車相手に近接戦闘するのがベターなのか…」
黒木「確かにそれもありだが、軽戦車は直撃を受けなくても致命傷になる事が多い…」
小夜「では、どうする?」
小夜がそう言うと黒木が1輌の戦車を親指で指差した。
小夜が目をやるとそこには3号突撃砲B型があった。
小夜「3突か…」
黒木「これなら程度もいいし、予算内で収まる」
小夜「うむ…これなら短砲身とは言え75ミリか…」
黒木「それにエンジンもそれなりに弄ってあるみたいだ」
小夜「なるほど…あれこれ考えても仕方ないか…これに決めるか…」
理奈「決まったんですか?」
小夜「ああ、そこにあるグレーのヤツだ」
小夜はそう言いながら店の店主に色々と注文をした。
「流石だね、ありゃ掘り出し物だよ、今まで売れなかったのが不思議なぐらいさ」
「エンジンもけっこーやってんだぜ」
店の店主は聞いてもいないことをペラペラと喋りながら小夜に戦車の権利書を渡した。
小夜「では注文の品をこの住所に届けてくれ」
「あいよ、明日の午後1番に届けておくよ、まいど」
品物を注文した小夜達は店をでた。
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